Interview

女性の活躍を応援・解決できるメディア「FemCareer」では、
悩める女子たちのために、
ビジネスで活躍する女性にインタビュー!

株式会社Yazawa Ventures
Founder and CEO 矢澤 麻里子

Q.3 女性活躍に必要なこと編

冨田阿里さんからのご紹介
日本で初めて女性1人VCを設立され、つねに未来のために自ら挑戦し続け、まわりを照らす太陽

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女性活躍に必要なことに関して、お聞かせください。

女性が社会で活躍するのに、本質的に大事なものは何でしょうか?

男性も女性も、両方ともに「アンコンシャスバイアス」みたいなところがあるのではと思います。
例えば、男性は男性らしくちゃんと稼がなきゃいけないとか。女性は女性らしくいないといけないというような、いろいろなアンコンシャスバイアスがあって、そこに気づくきっかけがまだまだ少ないないんじゃないかなと思います。

正直なところ、私も子どもを産んでみて、女性は大変なんだなと実感しました。振り返ってみると、割と女性の方が仕事とプライベートが密接なんですよね。
出産した後はわかりやすく「女性は大変」というイメージがありますが、出産する前も、どのタイミングで結婚するのか、出産するのか、場合によっては自分がこどもを欲しいタイミングで持てる体かどうかなどあまり意識していませんでした。

そこをむしろ考えないといけなかったなというのを、出産した後に感じました。

若いうちはあまり考える機会がないのではと思うのですが、早い段階から自分のプライベートとキャリアをどうしていくか、自分がどういう思考を持っているのか、どう働くのか、どんな家庭を作りたいのかなど、みんなもう少し目を向けて、かつ周囲と相談していってもよいのではないかと思います。

キャリア教育について、早い段階で考えはじめたきっかけはありますか?

私は小さい頃から両親が働く姿を見ていて、「働くってきっと楽しいことなんだな」と思っていました。父親が楽しく働いていて、「お客さんに喜ばれるようなことをしてこそ、お金が払われる、それが事業だ」という認識がありました。私も昔から好奇心旺盛だったので、働くことを通じて、いろいろなことを学べるんじゃないかと考えていました。

一方で、「キャリア女性になりたいか?」というと、そういうイメージはありませんでしたね。普通に就職して、結婚や出産を経験して、専業主婦になるのかなと漠然と絶望していました。

私の場合は、アメリカに行っていなければそもそも仕事を頑張りたいと思えなかったです。
アメリカで、いろいろな働き方や価値観に触れて自分が好きなことで仕事をしていいということをとても身近で感じるようになって、「それなら興味があることをしてみよう」と考えるようになりました。

趣味のセドナ旅行にて
趣味のセドナ旅行にて

実際のロールモデルや価値観に触れた影響が大きかったんですね。

そうですね。
思えば、アメリカの大学時代の友人を見たのがきっかけだったのかなという気がします。「自分が思っている価値観が全てじゃない」と気づいたのが大きかったです。日本の高校生全員が留学すれば、きっと、日本の5年後、10年後は絶対に変わるだろうなと思いますね。

アメリカの大学で就職活動している友人は、結構レベルの高い企業へ向かっていたりするんです。そして私も授業を通して積み上げていくことの大事さを知りました。

例えば頑張った英語。当たり前かも知れませんが、英語力があることを評価してくれる企業があることも新たな気づきでした。やればやるほど良い環境に変えていける、ということですね。

それまでは、自己肯定感がそんなに高くなく、口にこそ出さなくても「私なんかが」って、心の中で思っていた気がします。未だに自分がリーダーだと思うと「いやいや違います」というふうに思ってしまうんです。植え付けられた価値観の根強さを感じますね。

ただ、自信がないとなかなか動けないこともあるなと思っていて。いろいろチャレンジしながら気づいていったのかなと思います。私がベンチャーキャピタルになったのも正規ルートではなく、人づてでいろいろ相談しに行って無理やりこじ開けたみたいな感じです。

キャリアと子育ての両立についてどのように考えていますか?

子どもを持たない選択もそれはそれですごくいいと思いますし、一方で持ちたいなと思ったときに年齢や体力など難しい部分もあるので、私の場合は出産が遅かったのですが子どもを持ててラッキーだったなと思っています。
幸せな家族や子どもの持ち方は大事なところだと思いますがそもそも男性ばかりの職場が多く、女性の働き方と子育ての両立のイメージができていませんでした。女性の働き方のロールモデルがもっと多かったら私自身の考え方ももっと変わっていたのかなと思います。

ここ10年程でだいぶ変わってきましたね。

すごく変わりましたよね。東京でも旦那さんがベビーカー引いている光景を結構見ます。育児の側面もそうですし、仕事場でも女性が増えてますね。

ただ、ジェンダーギャップの数字を統計データで見ると、取締役に女性がいる企業数が日本だと3%ぐらいなんです。これが北欧だと40%〜45%とか、半々ぐらいです。日本は社員ベースでは増えていますが、マネージャーや役員、取締役代表となると本当に少ないです。
同質性の高いところでいくら経営を議論しても、同じ方向性の発想にしかならないのでそこにイノベーションは生まれません。日本は失われた30年と言いますが、ダイバーシティのなさも大きな要因ではないかと個人的には考えています。

株式会社Yazawa Ventures Founder and CEO 矢澤 麻里子さん

男性の育休取得や一緒に子育てする大切さについて

この時期に旦那さんが子育てしてくれるかどうかは、すごく重要だと個人的には思っています。女性は産後に、パートナーからの十分なサポートや安心できる子育生活をおくれたら、第2子、第3子を産みたいと思う人も増えると思っていて。

私は帝王切開だったので、出産後1、2か月くらいお腹がもう痛くて。くしゃみするたびにお腹がはちきれるんじゃないかといった恐怖もありました。
そんな時期に旦那さんがちょっと仕事を休んで付き添ってくれたとか、自分で思ってる以上にありがたいことなんだなって思いますし、自己肯定感みたいなものが増すんです。小さなことかもしれませんが、そこであんまり一緒に育児してもらえなかったりしたら「もうそんなんじゃ産みたくないよ」というふうに思ってしまうと自分の出産経験を通じて思いました。

旦那さんが子育てをしたり、育休を取って奥さんと代わってくれるっていうのは大事ですね。男性もみんなで子育てしていかないと、少子化も変わりません。まだまだ変えられるところがたくさんあると思います。

同時に、妊娠してお仕事を辞める女性もまだまだ多いと聞きます。そこはしっかり育休取りたい方は取るべきですし、一方で働きたい人はちゃんと働けるとか、そういう柔軟性を会社や社会が持てるといいのかなと思いますね。

番外編

健康や美容について

今のパワフルな活動を担保していくために気を付けていることを教えてください。

少しでも風邪をひいたなとか、ちょっと無理してるなっていう時には、こまめに休むことを意識しています。今は土日も子育てか仕事をしてますが、今後は土日のどちらかは自分の時間を持ったり、しっかり休む、という形にシフトしていこうと思っていて。

重要なタイミングでは遅くまで働くことももちろんありますが、結局短距離走ではなくて、長距離走をしっかり走っていけるように、自分の心と身体に気をつけるようにしています。

美容室でもお仕事をしていると伺いました。

以前は美容室をあちこち行ってましたが、今は決まったところに通っています。表参道のおしゃれ美容室なんですけど、私は「すみません、今日もいいですか?」ってPCを立ち上げて仕事させてもらっていています(笑)1時間や1時間半がもったいないので嬉しいし、ありがたいですね。

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