女性が輝くリーダーシップスタイル!サーバントリーダーシップのご紹介

サーバントリーダーシップのご紹介

女性活躍推進の重要性が叫ばれる昨今。
働く場面で活躍したいという希望を持つすべての女性が、その個性と能力を十分に発揮できる社会を実現することを目的に、女性活躍推進法という法律も存在しています。

しかし、自分の能力の発揮の仕方がイメージ出来ていない女性も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、女性が発揮しやすいリーダーシップのひとつ、サーバントリーダーシップを紹介します。

初めて部下を持ったけれど振舞い方に迷っている方、リーダーを目指したいけれど周りに女性リーダーのロールモデルがいないという方も、是非参考にしてください。

目次

サーバントリーダーシップとは

サーバントリーダーシップとは

サーバント(servant)は奉仕という意味を持つ言葉で、サーバントリーダーシップとはその名の通り奉仕型のリーダーシップです。
1970年にロバート・K・グリーンリーフが提唱した「部下への奉仕がリーダーの役割」という考えに基づいています。

まずはメンバーの能力を肯定し、信頼関係を築いた上で導いていくリーダーシップの執り方で、最終的にはメンバーの自主的な行動を促すのが特徴です。

支配型リーダーシップとの違い

サーバントリーダーシップが奉仕型のリーダーシップである一方で、代表的なリーダーシップのひとつに、支配型リーダーシップがあります。

日本人は協調性を重視し、他人の指示で行動することが得意な国民性のため、指示を与える支配型のリーダーシップを取り入れる企業が多いと言われています。

そんな支配型リーダーシップとサーバントリーダーシップの違いを比べてみましょう。

支配型リーダーシップサーバントリーダーシップ
モチベーション自身が高い地位に就き、
権力を手にすること
他人への奉仕や周囲の人の成長
マインド自身の成功を称賛されたいメンバーと協力し、
組織の目標を達成したい
コミュニケーション自分の指示をメンバーに
伝える(命令する)、一方通行
周囲に耳を傾け、
メンバーの意見を重視する
メンバーの行動リーダーの指示に従う自分で考え行動する
求める成長自身の昇進メンバーや組織の成長

比較をすると、支配型リーダーシップはリーダーの指示が重視され、サーバントリーダーシップはメンバーの考えが重視されることがわかります。

指示で動くことが得意な日本人の特性に合っているとされるのは支配型リーダーシップであるにも関わらず、なぜ今サーバントリーダーシップが重要視されているのでしょうか?

サーバントリーダーシップが求められる背景

サーバントリーダーシップが重要視されている背景にあるのは、昨今の不確実性です。

現代は、ビジネス環境の複雑化によって、将来の予測が難しい「VUCA(ブーカ)時代」と言われています。

VUCAとは、変動性(Volatility)・不確実性(Uncertainty)・複雑性(Complexity)・曖昧性(Ambiguity)の英語の頭文字からなる造語です。

以前のように将来の予測が出来ない時代となり、これまでの終身雇用・年功序列などが当たり前ではなくなってきています。だからこそ、どんな状況に変化をしても個々が主体性を持ち、自ら考え行動する体制づくりが求められています。

そのため、メンバーの主体性に働きかけるサーバントリーダーシップが重要視されているのです。

サーバントリーダーシップのメリット・デメリット

サーバントリーダーシップのメリットデメリット

サーバントリーダーシップ を取り入れた場合、企業にはどのような影響があるのでしょうか。

ここからは、サーバントリーダーシップのメリット・デメリットについて解説します。

サーバントリーダーシップのメリット

はじめに、サーバントリーダーシップのメリットを3つご紹介します。

■チームのパフォーマンス向上

サーバントリーダーシップは、チームメンバーのニーズを理解し、それに応えることを重視します。

これにより、チームメンバーのモチベーション向上や、互いの理解があることで結束力が強化され、より高いパフォーマンスにつながると考えられます。

■従業員の満足度向上・離職率低下

従業員の成長や、チーム・企業の発展を重んじるため、従業員の満足度とロイヤルティが向上し、離職率の低下につながる可能性があります。

■急な変化にも対応可能

先に述べた通り、日頃からメンバーと目標を共有し、メンバーの自主性を尊重する特徴があります。
そのため、部下一人ひとりが目標を理解し、自分で考え行動する能力を身に着けることができるようになるでしょう。その結果、急な変化にも対応しやすい環境をつくることができると考えられます。

サーバントリーダーシップのデメリット

次に、サーバントリーダーシップのデメリットをご紹介します。

■決定の遅延

サーバントリーダーシップはメンバーの意見を尊重し、共有することを重視するリーダーシップの執り方です。そのため、トップダウンで物事を決定するスタイルのリーダーシップと比較して、決定に時間がかかる可能性があります。

■メンバーとの相性

メンバーの意見を重視するため、自ら考えることが苦手な部下や、リーダーに対して威厳を求める社員とは相性が悪い場合があります。
経験が少ない相手だと自分の意見を出せずついていけない場合もあるため、相手の経験値に合わせた配慮が必要です。

女性におすすめなサーバントリーダーシップ

女性におすすめなサーバントリーダーシップ

サーバントリーダーシップは、女性が発揮しやすいリーダーシップとも考えられます。

その理由をご説明するために、まずはNPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会が定義しているサーバントリーダーシップの特性をご紹介します。

サーバントリーダーシップ10の特性

早速1つずつ見ていきましょう。

1.傾聴

相手が伝えたいことを聞き取る能力です。
メンバーに奉仕し、支援するために、相手がどのような奉仕を求めているのかを理解する必要があります。
メンバーに寄り添うスタイルのサーバントリーダーシップにおいて、相手に耳を傾けることはとても重要と考えられています。

2.共感

相手の気持ちを自分のものとして受け取る能力です。
メンバーと同じ目線で課題を解決していくためには、相手の立場を理解し、同じ気持ちで寄り添っていく必要があると考えられています。

3.癒し

相手の心身のダメージを回復し、癒しを与える能力です。
メンバーの精神的負担の軽減も、サーバントリーダーシップでは求められています。メンバーのモチベーションが保たれれば、業務効率の向上にもつながるでしょう。

4.気づき

相手や周囲の変化に気が付くことができる能力です。
気づきは、あらゆる事象の本質を見抜くことにもつながります。自分自身に対する気づきも重要で、行動を振り返り、リーダーとしてのあり方や次のアクションを考える能力でもあります。

5.説得

相手の同意を得て、お互いに納得をした上で物事を進められる能力です。
権力を持つものが意見を押し通して物事を決定するのではなく、相手の意見も考慮し、お互いにとって最適な答えを導くために必要なスキルです。

6.概念化

目標を明確にし、相手に分かりやすく伝える能力です。
相手の納得を得ず、一方通行に物事を説明するだけでなく、目的を共有し、納得してもらうことに重きを置きます。チーム全員が同じ認識で目標を捉え、一体感を生むためにも役立つスキルといえるでしょう。

7.先見力、予見力

現状と過去の事例を照らし合わせ、未来のことを予測する能力です。
チームの成長やリスクヘッジのために、先を見通して必要な対応を取るスキルは、目標達成のために重要だと考えられています。

8.執事役

相手に献身的に接し、一歩引いた行動をする能力です。
メンバーの利益のために自己犠牲の精神で行動することが、相手のモチベーションアップや気持ちよく働いてもらう環境づくりに役立ちます。

9.人々の成長にかかわる

相手の成長のための行動をとる能力です。
メンバーの成長のために、業務上の成果だけではなくプロセスも評価し、潜在能力を引き出すことを重視します。

10.コミュニティづくり

全員が働きやすく成長できるコミュニティをつくる能力です。切磋琢磨して相乗効果を生む環境づくりや、それぞれが助け合える場をつくりだすことは、メンバーそれぞれのチームに対するエンゲージメント向上にもつながるでしょう。

参考:NPO法人 日本サーバントリーダーシップ協会

サーバントリーダーシップが女性におすすめな理由

これらサーバントリーダーシップの特性に対して、女性がサーバントリーダーに向いていると考えられる理由は、ウィスコンシン大学のジャネット・シブル・ハイドの研究を照らし合わせることで明確になります。

ジャネット・シブル・ハイドは、100本以上の論文に基づき、男性と女性の心理的な違いと共通点を研究した心理学者です。

彼女の研究では、女性は男性より人への関心が高く、他人への配慮や共感、口頭での表現能力が得意な傾向があると結論付けました。

この研究結果による女性の特徴は、他人のニーズを理解し、それに応えるためのコミュニケーションスキルを必要とするサーバントリーダーシップの重要な要素と一致するといえるでしょう。

組織の成長を加速させよう

いかがでしたか?

先にまとめた特徴はすべての女性に当てはまるわけではなく、また男性にも同様の特徴を持つ人はいるでしょう。
しかし、傾向として女性の方が得意とされることと、サーバントリーダーシップの特性は一致することが多くありますので、女性に向いているリーダーシップのひとつとしてご紹介いたしました。

初めて部下を持ち、リーダーシップをどう執ればよいか迷っている方は、今回の記事の内容を参考にサーバントリーダーシップが自分に合うリーダーシップのスタイルなのか、サーバントリーダーとしてどのように組織を成長させていきたいか是非考えてみてください。

サーバントリーダー以外にも様々なリーダーシップがありますので、リーダーシップの種類から、自分自身がどんな上司・リーダーを目指していくかを考えてみてもいいかもしれません。

また、転職を考える際は、部下の能力を発揮できるよう導いてくれるサーバントリーダーがいる企業を選ぶことで、自身の成長に繋がる可能性が高まるといえるでしょう。

転職活動では「どんなリーダーがいるか」も企業選びのポイントにしてみてはいかがでしょうか。

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